2020年8月の広島県安芸高田市の市長選挙で見事当選された石丸伸二市長。就任後の議会との対立やSNSを使った発信によって、地方政治に大きな注目を集め、全国でも大きな知名度があるのではないでしょうか。
そんな石丸市長が市長に当選した際の市長選挙で作成された選挙ポスターの製作費に関して、印刷会社と石丸市長の間で裁判が行われているという情報を見つけました。
どうやら石丸市長のポスター製作費の一部未払いが原因のよう・・・
なので今回は石丸市長が2020年の選挙ポスターの製作費未払いで裁判となっている背景や判決の結果、なぜ払っていないのかの理由を調査しました!
石丸市長の選挙ポスター製作費未払いの裁判の内容は?
2020年8月の安芸高田市市長選挙で石丸市長が使用した選挙ポスターやビラの製作費について、印刷会社が市長から製作費の一部しか支払いがされていないと訴えた裁判になります。
石丸市長から選挙ポスター等の印刷を受注したが、約34万円しか支払いがされておらず、残り約72万円足りていないので支払いをしてほしい
印刷会社側に公費で負担ができる約34万円内でポスター等の作成を依頼し、印刷会社側もそれで合意していた
お互いの主張が2つに分かれている状態ですね。
この両者の訴えに関して、2023年5月30日に広島地方裁判所の財賀理行裁判官が以下のように指摘しています。
市長側は、公費での負担となる上限にあたる34万円余りを報酬額とする合意があったと主張するが、営利企業が赤字になることをいとわずに請け負う理由は乏しい。双方の間で報酬額に関する明確な合意はなかったものの、業務内容に見合う額という共通認識があったと認めるのが相当だ
広島 NEWS WEB より
この指摘から、広島地方裁判所は石丸市長に対して印刷会社側に約72万円を支払うよう判決をくだしました。
双方の間で最終的な報酬額のすり合わせがなかったのが大きな原因のようですね
石丸市長の選挙ポスター製作費未払いの判決の結果は?
上記の2023年5月30日の広島地方裁判所の判決でこの裁判は終わるかと思いきや、この判決を受けて石丸市長側は以下の主張から広島地方裁判所に対して控訴を行います。
(報酬額は)印刷業者の『言い値』に過ぎない。
(選挙運動費用の)公費負担上限額の3倍弱の請求額が『相当』と評価される余地はない。
中国新聞デジタル より
そのため、最終的な判決は広島高裁から2023年12月13日に下される予定です。
石丸市長はなぜ控訴をして支払いをしない?
石丸市長の「市長」という役職から鑑みると約72万円の支払いは難しくない金額と考えられますが、なぜ石丸市長は控訴し、支払いに応じないのでしょうか?
ここからは私の推測となります!
前述した石丸市長が控訴した際の主張には石丸市長の地方選挙への考え方が根底にあると推測されます。根拠として過去SNSで以下のように発言されています。
選挙には膨大なお金がかかるというイメージがありますが、石丸市長は「一般人でもやる気があれば最低限の費用で始められるのが地方選挙なんだよ」という考えを持っているため、身をもって地方選挙の費用を抑えようとしているように感じます。
もちろん、印刷会社側の観点からは行った仕事に対して、妥当な金額が支払われていないという主張もあると思うので、石丸市長が100%正しいとは言い切れません。
広島高裁の判決に注目していきたいと思います。
SNSの反応
SNS上でも12月13日の判決への注目度は高いようです
まとめ
今回は石丸市長が2020年の選挙ポスターの製作費未払いで裁判となっている背景や判決の結果、なぜ払っていないのかの理由を調査しました!
良くも悪くも世間の注目を集める石丸市長に今後も注目していきたいと思います!
また安芸高田市の石丸市長や議員に関して調査した他トピックもあるので合わせてチェックしてみてください!